暗示による味覚の変化
先日の飲み会で。
お刺身が出て来たので、ある女性が醤油を醤油さしに注ごうとしました。
その注ぎに合わせて私が・・・。
「ソースがどろり」
って言うと、女性は注いだ醤油がソースに見えて軽くパニック(笑)。
和食屋さんで、それっぽい形の調味料の入れ物が一つしかなかったら、それ、醤油に決まってるのに。
見た目だって、どろりとはしていませんし、色もソースのような赤みはありません。
小さい暗示かも知れないけど、タイミングと言葉で暗示が簡単に入る一例ですね。
変わった味のたい焼きをみんなで試食するときも。
自分が食べた後にまずそうに渡してあげると、なんだかまずくなり、美味しそうに渡してあげるとなんだかおいしくなったりします。
もちろん、普段からそういう冗談をする人だと暗示にはなりませんが。
人の視覚、味覚といった感覚は、ここでの例では小さくはあるけれど、暗示で簡単に変化します。
多くの人は酸っぱいはずのレモンが甘く感じられるようになる催眠暗示を不思議がりますが、小さなことでこれだけ感覚が変化するならば、レモンが甘くなるなんて、言うほど不思議な現象では無いと思いませんか?
もちろん、ラポールがどうとか、そういう問題はあるけれど、人の感覚が言葉一つで簡単に変えられるのだとしたら、普段から、使う言葉には気を付けたいものですね。