意図しない催眠
催眠って、術師が意図しなくても、かかる人が勝手にかかることがあります。
催眠術はあくまで自己暗示なので、かかる人がかかる理由を術師の誘導なしに見つけ(作っ)てしまえば当然なんですけどね。
ところで、他人のSNSの書き込みを見て、一喜一憂する人がいます。
もちろん、本気で特定の誰かについて書いてあるものもありますが、書き込みの多くはそういうものではありません。
それを、自分について書かれたと感じて、一喜一憂する人がいるということです。
これもまた、自己暗示ですね。
誘導なしに自分で自分について書かれる理由を見つけて、だから自分のことを書いている、と組み立ててしまうのです。
って考えた時に、この自分のことだと感じてしまう人って、ストーカーに似てるな、と思ったりしました。
特段ストーカーに好意があるわけでもないのに、勝手に気があると思われ、特段ストーカーを意識しているわけでもないのに裏切ったと思われ。
催眠を語る書籍の多くは、テレビCMであるとか、営業トークに催眠の技術が用いられていると「意図した催眠」について解説しているかと思います。
しかし、このように、世の中には、意図しなくてもかかってしまう催眠があります。
子供にいい子じゃなきゃいけないと思いこませて抑圧してしまうパターンもそういうことかも知れませんね。
この書き込みを見て、自分のことだと思われる人もいるかも知れません。
しかし、それは、私があなたのことを書いているではなくて、あなたの中に、何か、私の知らない心当たりがある、ただそれだけです。
LINEの裏グループみたいに、明らかに特定の誰かを攻撃してるのでなければ、自分のことだと思い込んで一喜一憂したり、ましてや行動したりって言うのは避けた方がいいのかもしれませんね。
どうせ思い込みの力を使うのならば、自分はなんにでもなれるって暗示の方がよさそうです。