見せ方の威力

 突然ですが、私は、アップルが嫌いです。

 あ、リンゴじゃなくて、アップル社です。

 好きな人がたくさんいるのにごめんなさい。でも嫌いです。

 私はアイデアも好きだけど、技術も好きなので、アイデア偏重技術軽視のスタンスが苦手なのです。

 そんなアップル社の製品、つまりはアップル製品のすばらしさをPRする番組がありました。

 あれはiPhoneの入力の話だったでしょうか。

 音声による言葉を正確に拾って文字入力ができるとか、翻訳もできたのか。

 その性能はよく覚えていないのですが、番組出演者は、その性能に驚き、感心。

 その性能は、無くても困らないものだけど、確かにすごいのかなと思うものでした。

 ところが。

 最後の説明。

 iPhoneには、説明書がありません。

 なぜなら、紙をムダにしない理念があるから。

 説明書はネットで見れます!

 これに会場は猛烈に感心。

(文言は正確じゃないかも知れません。ごめんなさい。)

 ちょっと待って。

 ネットに説明書が落ちてるなんて、フツーですよね。今の時代、無い方がおかしい勢いのはず。

 そして逆に、スマホが扱えたとしても、ネットが苦手な人はいますよね。そういう人は説明書見られませんよね。

 だから、他のメーカーは、ネットに説明書が落ちているにも関わらず、紙も渡してるんですよね。

 先に理念を語ってしまえば、理念が見えない他のメーカーの気遣いの方が愚かしいように見えてしまうのかも知れません。

 また、iPhoneの防水のCMも。

 他のスマホはどちらかというと防水は標準ですよね。ものによってはハンドソープで洗えたりもします。

 それを「ほとんどマジック」って(笑)。

 私がここで言いたいのは、アップル製品がしょぼいってことではありません。

 大したことでなくても、見せ方を工夫したり、順番を追っていけば、すごいことのように見せられる、ということです。

 某ババ抜きも。

 すごいように見えるのは、そのまえにスプーン曲げをやり、それで心理学に詳しいように見せるという準備があったからです。

 それなしに、いきなりあの形でのババ抜きをやってみたとしたら。

 怪し過ぎて言葉もないはずですよね。

 何かをし遂げるときには、本当にすごい必要は無く、見せ方の方が重要なのかも知れません。

 ものを売る時も、ものの素晴らしさよりも、売り方の素晴らしさの方が重要なことがあるように。

 これも、催眠、メンタリズムを心理学だと誤解している人にとってはメンタリズムなのかも知れませんね。

やなぎともあき

柳 知明
(やなぎ ともあき)

・行政書士
・メンタリスト
・催眠術師

 真のメンタリストとは「人の心を読み暗示にかける者、思考と行動を操作する者」のことであると信じ、究極の暗示である催眠とメンタリズムを組み合わせたパフォーマンスを行う。


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